手術

手術自体は1件目が胃切除→再建(ビルロースⅠ法)→胆嚢摘出→直腸摘出
というけっこう大きな手術。
胃癌と直腸癌のダブルキャンサーなので、リンパ廓清とかも含めてですが。
こんな大規模手術、大学病院なら7、8時間は確実にかかるところですが、
これを9:15開始の14時ごろ終了ときたもんだ。
つまり、5時間で済んでしまうという。これにかんしてはすごいとしか。
まぁ上で述べたとおり、出血量は多目でしたけどね。


続いて2件目が、乳癌で右乳房切除+センチネルリンパ節摘出というやつ。
けっこうなお年の先生が手術してたので大丈夫かなと思ってたのですが、
やはりというか、電気メスをほとんど使わず、普通のメスが主な武器。
あらあら、と思っていたのですが、これが素人の考えの浅はかさ。
いろいろと教えてもらいながら見ていると、確かな技術に裏打ちされていることが判明。
超音波メス使ってるときも、「こんなに力はいっちゃって……
これ真皮まで切っちゃってるんじゃないのか」なんて思っていたのですが、
確かめてみると、見事に皮一枚残して切れております。
まぁ電気メスじゃなく普通のメスを主に使っているだけあって、
出血量はやはり多目だったんですけどね。
それでも、速く、きれいにとっていたのには感銘。
まだまだ自分は若輩者だな、と改めて思った次第ですよ。


んで3件目が胆石の患者さんで、胆嚢摘出のみ。
これはすぐ終わるだろうと思っていたのですが、意外なことに難航。
というのも、患者さんがかなり太目の方でして。
まず、腸とか脂肪とかが腹の中の大部分を占めているため、
胆嚢までの視野を確保するのが、まず大変。
なんせ、腹切開して筋肉切開したとたんに、
なかから腸がびろーんってでてくるぐらいのすごさ。
そのうえ、胆嚢が肝臓の裏の方にまでのびちゃってるので、
それを追って行くのもまた大変。
でも、2時間程度で終わりましたけどね。


というわけで、なかなかに貴重な体験でした。
やっぱり大学病院だけしかしらない自分にとっては、新鮮でしたね。
また明日も同じ病院で手術見学の予定ですし。
楽しみです。