今日の頭頚部Ⅱ

今日は耳鼻科の実習をいろいろやりまして。
額帯鏡っていう頭につけるやつがあるんですよ。
よく、TVやマンガで医者が頭につけている、
銀のドーナッツ型の鏡みたいなのがくっついてるやつですよ。
ROだと医者ヘアバンドのあれです。
あれをつけて、耳の中や鼻の中や口の中を見る実習です。
あれの使い方としては、たとえばまんなかの穴から右目で見て、
患者さんの頭のちょい上あたりにランプをつけておいて、
その光を額帯鏡で反射させて、暗い耳鼻喉の穴の中を見るって寸法です。


んでまぁ、なぜか今日もうちが被検者になったわけですが、
まずは耳の中から。
これは特に問題なし。
実習や実際の診察では、トランペットやホルンのマウスピースみたいな、
漏斗状の金属の筒を浅くつっこんで見るわけですが、
実習前に一度中を良く見るために、内視鏡ってので見るんですよ。
えーと、この内視鏡ってのはマウスのコードぐらいの太さ、
もしくはそれを一回り太くしたようなやつですかね。
それが耳の中にズボッと入ってくるわけです。
ですが、やや違和感があるものの、痛さはほとんどなし。
耳はね。


次に鼻。
これも実習や実際の診察では、ペンチの先ががま口クリップみたいになった奴を使って、
鼻の穴を軽く広げて中を見るんですけど、
その前にこれもまた内視鏡でうちの鼻穴をみることに。
さすがにこれを鼻の奥までつっこむと、
鼻がいたいしへたすりゃ鼻血が出ることもあるため、
スプレー状の麻酔(キシロカイン)と血管を収縮させる薬を吹き付けておくわけです。
そうしてから内視鏡をつっこむと、やはり違和感はあるものの、
不思議と痛くないものです。
ただ、やっぱり奥までつっこまれると、違和感はかなりのものになりましたけどね。


そして最後に口から喉にかけて。
実習や実際の診察では、棒の先に1円玉よりやや小さい大きさの鏡がついた奴を使って、
口の奥までつっこんで喉(咽頭喉頭)を見るわけです。
ただ、のどの奥に指を突っ込むと、オエッってなりますよね?
そういう反射を防ぐために、舌をアイスの棒みたいなので抑えて、
その棒に鏡がついたやつを舌に触れないようにしてみるわけです。
ですが、実際に先生がやったときに、うちの舌にふれてしまったようで。
とたん、なったわけですよ。オエッて。
慌てて引っ込めてくれたようですが、喉の奥まで棒が入った異物感はなかなか拭い去ることができず、
しばらくオエオエやっておりました。
さすがは全身反射が亢進してる人ですね( ´_ゝ`)


そして、最後に例の内視鏡を鼻から入れ、そのままのどの奥まで突っ込んで、
喉の奥にある声帯とかを見るのをやろうってことになりまして。
正直、内視鏡を突っ込まれる方としましては、
あんな紐みたいな管が鼻を通って喉までいくってことにややおびえる感じに。
あれをやられる患者さんもけっこうな負担に感じるだろうなーと思いながら。
そして、再度局所麻酔と血管収縮剤をスプレー噴霧。
今度は奥までつっこむため、入念に。
すると、1分ぐらいしたら鼻の周辺が不思議な感じに。
なんと言うか、感覚が無いってのは不思議なもんですね。


そして、いざ挿入。
奥に内視鏡が進むにつれ、違和感はどんどん強くなっていきます。
なんかフゴフゴしてる感じとでもいうのでしょうか。
全くわかりませんね、これじゃ( ´_ゝ`)
しかし、それでも麻酔は鼻の最奥までは届いてるわけもなく、
管の先っぽがどこらへんにあるかもわかるわけで。
そうこうしてるうちに、とうとう上咽頭と呼ばれるところに到達。
ちなみに、口をあけて見える奥の部分が中咽頭といって、そのちょい上のあたりってとこです。
この時点で違和感は相当強くなってるのですが、別に痛いわけでもなく、
変な感じですがなんとか我慢できるってところ。


しかし、そこからが問題でして。
そこを通過して中咽頭に到達したところで、またあの反射が。
オエッってやつですよ。
こうなると反射亢進してるうちとしては、もう耐えられません。
間断なく襲ってくるオエオエ。
先生もこれは無理と悟り、すぐに抜くことに。
しかし、抜いてもオエオエは止まらず。
実際に胃の中身とかがせりあがってくるってことはないんですが、
いつまでものどに管がはさまってる感じとでもいいましょうか。
なかなかにキモチワルイものですよ、あれは……


さらに、先ほどの麻酔の影響で、鼻も変な感じに。
感覚が全くない状態。
そこで実習が終了したので、そのまま病棟から実習室に帰る途中に、
普通にしゃべろうとしたのに、声がおかしなことに。
いわゆるフゴフゴ調になってしまい、まともに発声できません。
ここで「山瀬まみの真似」とか言おうとしたのですが、
突っ込まれなかったときがさびしそうだったので、とりあえずやめておきましt(ry
それが1,2分続いたら、なんとか普通に話せるようになりましたが、
それでも喉と鼻の違和感はなかなかにとれず。
結局、次の時間の眼底検査の実習がはじまっても、
10分ぐらいは違和感が取れませんでした。
いやぁ、あんな検査をやられるのは、患者さんも大変ですよね……
検査を嫌がる気持ちがよくわかりましt(ry