胸腔鏡・腹腔鏡

まぁそういうものがあるんですよ。
普通手術って、腹にメスいれてかっさばくじゃないですか。
でも、それだとやっぱり患者さんにかかる負担が大きいわけです。
そこで考案されたのが、この腹腔鏡とか胸腔鏡ってやつ。
具体的には、腹や胸に穴を3つぐらいあけるだけでやる手術。
その3つの穴にはそれぞれカメラ、鉗子(おさえたりつまんだりする器具)、ハサミをいれるわけでして。
んで、腹や胸の中に入れたカメラが映し出す映像を元にして、
鉗子とハサミで胸や腹の中の病変(癌とか)を切って取り出すわけです。


今日の授業は、その胸腔鏡を使う練習とかやってまして。
人間は手がふたつしかないので、3つを同時に一人で操るのは不可能。
なので、カメラを助手の人に操作してもらうわけなんですが、
これが二人羽織みたいでどうにも隔靴掻痒。
あれは息の合った人でないと厳しいですね。
でもまぁ、なかなか面白かったですよ。
実際に練習器具みたいなのがありまして、
そこに黒い円を書いた布を放り込み、その黒い部分を病変にみたてて、
それを切り取るって練習をやったわけです。
でも、これがハサミでちょきちょき布を切るのとはわけが違って、
胸にあけた穴を支点にしていろいろ動かすので、なかなか思うようにいかず。
それでも、なれてきた後半はだいぶスムーズに操作できるようにはなりましたけど。
いやぁ、やっぱり勉強になるからいいですね、今年の授業は。